東京でも屈指のファッションタウン原宿。その中心地である明治通りと都道413号線の交差点から2~3分の場所にある和菓子屋さん。創業1981年。当店の2代目時代からの長いお付合いを頂いております。
老若男女を問わない人気を博しており、全国屈指の名店です。最近では海外のガイドブックへも掲載され外国人のお客様も沢山いらっしゃるようです。フランス出身の大女優カトリーヌ・ドヌーヴさんもご来店されたとか。
商品は大福と最中。当店では、この大福の皮に用いる「もち米」を納めさせて頂いております。
「大福は皮と餡のバランスが大切。どちらが欠けても美味しくない。作り方は創業時から変えていません。」
皮はもち米を蒸かし、胴搗きでコシを出す。(餅の搗き方には、他に「ひねり出し方式」がございます。こちらは肉のミンチを作る要領です。大量生産には向いていますが、コシは出難いとされています。)大福にゆるい餅を合わせると型崩れしてしまう。特に瑞穂さんの大福は大振りなので、成形する難易度は高いと思います。餡は練り上げ、丁寧に漉していきます。漉し餡を作るには大変な手間を要します。
機械化(自動化)したり、製餡屋さんに餡を外注したりすれば、より大量の製品を生産できるかもしれません。保存がきくように加工すれば、より多くの用途に応えられるかもしれません。しかし、本物・本来の大福にこだわれば、こういった選択肢は自然と無くなるということがよく分かりました。瑞穂さんの大福は正に王道の大福です。
「手で成形しているから一つ一つ表情が違って可愛いでしょ?」
「小さい大福を食べると悲しくなっちゃうんだよね。「大」福なのだから大きくないと!」
にっこりと笑いながら話すご主人が印象的でした。
原宿 瑞穂
〒150-0001 東京都渋谷区神宮前6丁目8-7
TEL : 03-3400-5483