お米の美味しい炊き方

米屋で自分好みのお米を選んだら、次は炊飯です!お米の味は炊き方で決まるとも言われています。今回は、お米を美味しく頂くための、炊き方ポイントをご紹介します。

①ぴったり量る

まず初めに気を付けたいのは、お米の量り方です。「とにかく正確に量ることが美味しいご飯を炊き上げるコツだ」と、お米を炊くプロから教えて頂いたことがあります。

手順

①1合の計量カップに、お米をこんもり入れます。少し揺すり、カップ内にしっかりと詰まるようにします。
②箸やスプーンの柄を使ってすり切り、溢れた余分なお米を除きます。これがすり切り一杯です。
※計量器で「重さ」を量るのも、正確で理想的な方法です。

②優しく手早く洗う

以前は、手の平でギュッギュと力を入れる研ぎ方が一般的でしたが、これではお米が割れてしまいます。米屋の米ならば、精米技術の精度が高いので、研ぐというよりは優しく洗うだけで十分です。もう一つ、お米は洗っている時でも水を吸収するので、糠臭い水を吸わせないように手早く行うのも重要なポイントです。コツは洗いすぎないこと!お米の栄養や美味しさも流れ出てしまうので、うっすら米が透けてみえるくらいの水の透明度が目安です。

手順

①手の平を丸め、指先で米をぐるぐるとかき混ぜるように、優しく洗う。
②水を2〜3回入れ替えながら、ジャブジャブ・カシャカシャ洗えば完了。

③冷たい水に浸す

研いだお米は、30分〜1時間程度、冷たい水に浸してから炊きましょう。ここでのポイントは「冷たい水」ということですが、なぜでしょうか?それは、水温によってお米が水分を吸収するスピードが異なるからです。温かい水に比べて、冷たい水を吸収するのには時間がかかるため、ゆっくりとお米の隅々にまで水分を行き渡らせることができるのです。炊き始めから沸点に達するまでの時間をかけることで、十分にふっくらし適度な粘り気のある美味しいご飯になります。冷水を用意できなかった時は、水位を気持ち少なめにしたお釜に氷を2〜3個入れて炊くのも、お寿司屋さんがよく使っている裏技ですよ。

④蒸らしてほぐす

お米が炊けたら、10〜15分程度蒸らしましょう。「蒸らし」は、お釜の中の温度と米粒内の水分を均等にし、旨味を引き出してくれる大切な時間です。(最近の炊飯器は、蒸らす工程まで終わってから炊き上がりの音が鳴るものもあります。その場合は音が鳴ったらすぐに蓋を開けてほぐしましょう。鳴った後に蒸らすと、蒸らし過ぎになってしまいます。)
最後の仕上げは「ほぐし」です。ほぐすことで、余分な水分を飛ばし、お米一粒一粒に旨味が閉じ込められ、見た目も艶やかになります。しゃもじを十字に入れて四等分にし、ひとかたまりずつ底から返して空気を入れながら優しく切るようにほぐしましょう。お茶碗によそう時には、ご飯粒を潰さないようにふんわり盛り付けましょう。

おわりに

今回ご紹介したちょっとしたポイントを抑えれば、見違えるように美味しいご飯が炊けるようになります。毎日食卓に並ぶごはんが美味しいと、それだけで幸せですよね。ぜひ実践してみてください。